色で遊ぶ、アートの楽しみ方!

私は長らくファッション誌に関わってきました。そのせいか、洋服のコーディネイトの仕方を考える時に重要視しているのが、色の合わせ方です。色で遊んでも全体的にバランスが取れていて統一感があること。これさえ守れば、どれだけ崩しても綺麗に見えるんです。

まずは、白Tシャツ×色落ちジーンズという最もスタンダードなコーディネイトをもとに考えてみます。爽やかさを出すなら足元も白スニーカーがいいですが、シンプルすぎるので、私はあえて挿し色をします。ビビットなグリーンのコンバースを合わせると、全然印象が変わりますよね。ちょっと個性が出ました。

私は、この感覚をインテリアにも応用しています。壁の色、家具の色、ラグの色をファッション的に構成して、植物や置物などの雑貨でバランスを取るんです。そういう観点では、私にとってアート=プリントTシャツという感覚なんです。

百聞は一見に如かず。まずはこの写真を見てください。足元にコンバースで色を挿したシンプルなコーデをインテリアに置き換えました。そうすると、オシャレなカラーのラグを敷いたお部屋になります。では、このスニーカーとラグの色を拾って、それぞれアレンジしてみましょう。

スニーカーのグリーン系の色を拾って、STUSSYのヴィンテージTシャツを合わせてみました。コーデとしてはストリート感が出て、カルチャーを感じられる雰囲気になりました。同じ感覚で、インテリアもアレンジします。ラグのイエロー系の色を拾って、アンディ・ウォーホルのマリリン・モンローの作品を飾ってみます。ソファやテーブルに合わせて、額はナチュラルウッドを選びました。これだけで、インテリアが格段にオシャレになりますよね。

ちなみに全体的に色が薄いものばかりですので、アートの額装をブラックのアルミフレームにすると、空間が引き締まります。空間がぼんやりするなと感じたら、アートの額装ひとつで印象が変わるので、ぜひ試してみてください。

今度は、色で遊んだアレンジ版です。ジーンズとスニーカーはそのままに、1980年代後半のカリフォルニア感が抜群のヴィンテージTシャツを合わせてみました。ブラックボディなので、全体的に引き締まって、印象がかなり変わりましたね。プリント色にピンクやブルーも入っていますが、スニーカーの色も拾っているので統一感は変わりません。インテリアでも同じで、ラグの色を拾っていれば、アートはすんなり馴染みます。額は空間を引き締めるため、アルミフレームのブラックを選びました。

植物や置物、雑貨などのディスプレイは、ファッションでいえばアクセサリーや帽子みたいなものです。置きすぎはよくないですが、適度に取り入れていくだけで、印象はもっとオシャレになりますよ。ぜひこういう感覚で、アートを楽しんでみてください。

2026年9月4日
NOT A MUSEUM プロデューサー 
三浦 正行